Life4.0 〜 岐阜暮らし

岐阜で暮らし始めました。

百々ヶ峰トレラン(試走編)

久々に時間がとれたので岐阜市内最高峰(金華山より数十メートル高い)である百々ヶ峰(どどがみね)に走りに行ってきました。

『東海周辺トレイルランニングコースガイド』にも載っているので前から気になっていた場所です。百々ヶ峰周辺は「ふれあいの森」として駐車場や散策路、キャンプ場などが整備されています。

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広くてきれいな駐車場。トイレがないのが残念。

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「ふれあいの森」の案内図。ただこれを見ても登山ルートはよくわからない...

駐車場の横に登山道に続くゲートがありますが、ここから入るとしばらく舗装路が続き百々ヶ峰の山頂に向かう最短コースになります。トレランコースとは違うので、このゲートではなく、駐車場から100mほど下った神社の奥からスタート。とトレランコースガイドに書いてありましたが、案内表示がないので最初はわかりにくい...

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ここから入りたくなるが、トレランコースのスタートはここではない。

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この奥にある暗い階段がトレイルヘッドらしい。しばらく登りが続く。

スタートしてから1kmほどは登り。登山道にありがちな幅と高さが不規則な階段なので、ペースが乱れていきなり疲れます。

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本には「階段天国」と書かれていたが、実際は階段地獄。

しばらくすると展望あばら家に到着。こんな高さまで登ったのかと驚くような展望。

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たぶん標高200mくらい。

しばらく下ったり登ったりして「権現山」(375m)に到着。百々ヶ峰山頂のすぐ近くだけれど、まずは百々ヶ峰には行かずにスルー。

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権現山の山頂にあるのはこの壊れた看板だけ。

権現山を下るといったん舗装路に出て、白山展望地という長めのよい休憩スペースがある。乗鞍岳とか御嶽山など北側の山々が遠くに見える。

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山頂に雪があるのが乗鞍岳らしい。

コースガイドのモデルルートではこの舗装路を東に進んでいくのだけれど、今回は松尾池の紅葉を見てみたかったので、舗装路を渡った所から下っていくことに。

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いい感じの紅葉スポット

松尾池までは脇を水が流れていて、長めの良いトレイルが続きます。紅葉もいい感じ。

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うっかり通り過ぎましたが、ここから狭い階段を下ります。

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2mほどの小さめの滝。これは「萩の滝」ではないらしい。

最初にある小さい滝のやや先に「萩の滝」が。

先日「養老の滝」を見に行ってきたばかりなので、それと比べると大した滝には見えません...

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こちらが「萩の滝」らしい

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快適なトレイル

落ち葉の下はゴツゴツした岩だらけの道なので、景色に見とれてつまずいたりすると流血の大惨事になりそうだし、ゆっくり慎重に走ります。

やがて松尾池が見えてきましたが、かなり減水している様子。減水作業をしているようですが、「池の水全部抜く」という企画なんでしょうか。鴨がいっぱい。

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松尾池。減水中。

松尾池を一周して、池の西側から百々ヶ峰の山頂を目指します。

ところが百々ヶ峰に向かうルートが狭いうえに看板もないので見落としてしまい、池をただ一周してしまいました。引き返して、落ち葉に埋もれた狭い道を発見。赤いテープだけが目印でした。

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左右の赤いテープがルートの目印。

このルートはどこもかしこも落ち葉に覆われているので、どこがルートなのかわかりにくくなっていました。まあ適当に登っても山頂に着くとは思いますが。

やがて突然岩場が現れます。赤いスプレーで矢印が描かれているので「この岩をよじ登れ」ということなのでしょう。

見た目ほど難しいコースではありませんし、左から迂回することもできるようです。

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突然現れる岩場。

ルートを探しながら何とか進んでいると、唐突な感じで山頂に出ます。

山頂で休んでいた人たちも、メインルートではない藪の中から私が突然現れたので一瞬びっくりしたようでした(笑)

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百々ヶ峰山頂。417.9m。

山頂からの眺めは金華山とたいして変わりませんが、金華山岐阜城が見えるという点が唯一の違いでしょうか。

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金華山を見下ろす。

山頂から稜線を西に向かいます。ここは比較的フラットで走りやすいコース。1kmくらいしかありませんが。

西峰の頂上には特に何もないのでスルーして、もう少し先の、反射板のある真福寺山へ。

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西峰山頂。

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低い位置にある手作りの看板。

反射板が見えてきました。

大きな四角い板が向かい合わせに立っています。通信実験用の施設だそうです。

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反射板

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中部電力の電子通信課の持ち物らしい。

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反射板アップ

ここから西峰に戻ってから下れば駐車場に戻れたのですが、反射板の先に進んで下ってしまい、どこだかよくわからない神社の裏に出てしまいました。そこからは舗装路を2kmくらい走って駐車場へ。トータルで10kmほどのランでした。

 

今回は松尾池と反射板を見たかったのでモデルコースを外れましたが、次回はモデルコースにチャレンジしてみたいと思います。

 

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反射板の下から見える岐阜市

 

柳ヶ瀬サンデー・ビルヂング・マーケット

柳ヶ瀬商店街

岐阜中心部(のはず)にある柳ヶ瀬商店街で月に1回(第3日曜日)開催されている「サンデー・ビルヂング・マーケット」(9/15)に行ってみました。

出店者情報などは↓の公式サイトに詳しく載っています。

ysbmkt.com

柳ヶ瀬商店街はJR岐阜駅から徒歩10〜15分のところにある東西500mほどのアーケード街で、駅から「柳バス」という循環バスも出ています。運賃はなんと100円! 町中の駐車場の少ないエリアなのでバス移動が便利。

昭和40年代に美川憲一がヒットさせた「柳ヶ瀬ブルース」という歌で年配の人たちには知名度の高い場所で、今も建物には昭和な雰囲気が色濃く残っています。

かつては名古屋から訪れる人もいたほどの人気エリアだったそうですが、全国のアーケード街と同様に中心街空洞化が進み、今ではにぎわいが失われて寂れてしまっている、と岐阜の知人からも聞いていましたし、ネットの情報でも書いてありました。

 

ただ、引っ越してきた直後にちょっとだけ訪問した時の印象では、古着屋やインテリア、雑貨などのおしゃれな店も少なくないし、気になる飲食店もいくつかあったので、また来てみたいという気にさせる場所でした。その時に「サンデー・ビルヂング・マーケット」のことを知ったのです。

サンデー・ビルヂング・マーケット

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マーケットがあるのは商店街の中の一部のエリアだけです

このマーケットには商店街にある店だけでなく、手作りのパンやお菓子、洋服やアクセサリーなど個人でやっているお洒落な店が東海エリア各地から出店しているようです。

開催されるのは11時から16時までの短い時間ですが、11時のオープン時から手作り菓子の人気店にはすでに行列ができていました。老若男女、たくさんの人が来ています。

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にぎわってます
この日は100店舗以上が出店していましたが、混み過ぎというほどでもなく、店の人と会話をしたり、じっくりドリップされるコーヒーを飲んだり、ゆっくりと楽しむことができました。
昼食は台湾で人気の屋台メシ「魯肉(ルーロー)飯+温玉」900円。五香粉の中華な香り、8時間かけて煮込んだという柔らかい肉、五穀米の組み合わせが抜群でした。

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魯肉飯

その他にもイチジクのケーキを食べたり、ドイツパンを買ったり、美味しそうなものが多くて困りました。

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真ん中のがイチジクのケーキ(500円)

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かなり大きい(^^)

 

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ていねいに淹れるコーヒー

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珈琲牛乳もおいしそう

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甘夏ソーダのおしゃれな屋台

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手作りグッズ

販売だけでなく、ワークショップをやっている店もいくつかありました。

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商店街の昭和な建物

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テントや屋台は現代風(令和風?)

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足元に柳ヶ瀬ブルースの歌碑が

まとめ

このマーケットを楽しみにしていて大量に買い物をしていく人もいるようですし、商店街のイベントとしては大成功していると思われます。私自身も、どの出店者も感じの良い人ばかりだったのでまた来てみたいと思いましたし、この機会にふだんはちょっと入りにくい商店街の店を覗くこともできましたし、柳ヶ瀬の町がとても気に入りました。


お金(税金)を使って新しい施設や建物を作ることによる「町の活性化」や「再開発」が全国のあちこちで行われ、その多くは活性化につながっているとは言えませんが、このマーケットのように魅力的なイベントを作り上げることによって古い商店街を人が集まる場所へ変えていくという取り組みは素晴らしいことだと思います。

建物のようなモノではなく、運営者や参加者、来場者など関係する多くの「ヒト」の魅力が活気を生んでいるのですね。


金華山でトレラン!〜 鼻高コース

金華山の登山道

金華山には10ヶ所の登山道(ハイキングコース)があります。

(参考サイト)

金華山登山 | ええとこたんと岐阜市-観光情報から暮らしのガイドまで‐岐阜の魅力発信サイト

利用者が多いのは「七曲り登山道」「百曲り登山道」「馬の背登山道」「めい想の小径」など岐阜公園側から山頂を目指すコースで、平日でも地元の人を中心に幅広い年代の人が登山や散策をしています。なので本格的にランニングをするには利用者があまり多くなさそうな反対側(東側)のルートが向いているように思います。

東側ルートを走ってみる

今回は、岩戸公園をスタートし、「東坂登山道」〜「達目登山道」〜「大釜登山道」〜鼻高ハイキングコース」〜「めい想の小径」〜「金華山ドライブウェイ」を通って岩戸公園へ、というルートで試走してみました。

まず岩戸公園をスタートしてドライブウェイを走り始めるとすぐに、東坂登山道と達目登山道の入口があります。こちら側のメインルートである「東坂登山道」は、途中から岩場を登るような部分もあり本格的な登山を楽しめますが、約1.1kmのルートで30分もかからずに山頂に着いてしまうためトレーニングになりません。

ドライブウェイから登山道へ

ドライブウェイから登山道へ

分岐点

分岐点

登り始めてすぐに分岐があるので、トレーニングのためにあえて遠回りをして山頂とは反対方向(東側)に向かう「達目洞方面」(達目ハイキングコース)を進みます。

達目洞方面は下り

達目洞方面は下り

下山することになるのでゆるい下りになり、その先へ行くと車が通れるほど道幅が広くなります。

この先の達目洞(だちもくどう)にはちょっとした駐車スペース(駐車場ではなくただの空き地)があり、金華山登山のスタート地点の一つになっています。

通り過ぎて達目洞の方から見た看板

通り過ぎて達目洞の方から見た看板

途中で「鼻高ハイキングコース」につながる「大参道ハイキングコース」への分岐もありますが、そこはパスして達目洞方向に進むと、登山道入り口の近くに「大釜登山道」への分岐があります。小さな手作りの看板しかなくて道も狭いので岩戸の方から来ると見落としてしまいそうです。

看板の先は細い道

看板の先は細い道

蜘蛛の巣だらけの道へ

蜘蛛の巣だらけの道へ

上の写真でわかるように大釜登山道(全長約800m)はしばらく道が狭く、草木のトンネルのようになっていて、身をかがめながら走るようなルートです。朝の9時過ぎくらいだと誰も通っていないためかクモの巣が多く、クモの嫌いな私は拾った木の枝を振り回しながらゆっくり走ることになりました(~_~;)

ちなみに大参道ハイキングコースも同じような感じでした。

分岐

分岐

鼻高ハイキングコースへ

鼻高ハイキングコースへの分岐に着きました。

大参道ハイキングコースを通って岩戸公園へ戻ることもできますが、今回は鼻高ルートで山頂(岐阜城方面)に向かいます。

分岐

分岐

地図

地図

短いはしご

短いはしご

鼻高は1.5kmの尾根ルートで岩場も多く、登山道としてはなかなか楽しめるコースになっています。大きな岩場2ヶ所にはしごがかかっていました。

木々の合間から見える景色

木々の合間から見える景色

こんな岩の道を登ります

こんな岩の道を登ります

また短いはしごが

また短いはしごが

「めい想の小径」に合流

「めい想の小径」に合流

「めい想の小径」を下る

山頂手前で「めい想の小径」と合流します。

今回は登頂することが目的ではないので、山頂には向かわず、このまま「めい想の小径」を通って岐阜公園側に下ることにしました。

地図だとこのあたり

地図だとこのあたり

「めい想の小径」は全長2.3km。山頂付近は急な岩場が続くので走って降りるのはやや危険です。登ってくる人も多いですし、岩でつまずいて転んだら大怪我をしそうなのでスピードを落とします。

「めい想の小径」を下る

「めい想の小径」を下る

転んだらヤバそうな岩場の下り

転んだらヤバそうな岩場の下り

ちょっとした滝

ちょっとした滝

後半は走れる道

後半は走れる道

「めい想の小径」の後半は快適なトレイルになり、楽しく走れます。

君の運命の星は君自身の胸の中にある

君の運命の星は君自身の胸の中にある

「めい想」の由来なのか、ところどころに謎の看板があって足を止めることになります。しばし瞑想し、走り続けます。

何度か来ているとスルーすることになるはず...

最後の階段

最後の階段

岐阜公園に到着

岐阜公園に到着

岐阜公園に到着。

単純計算すると、トータルで6kmほどのトレイルコース。

来た道を引き返してもいいのですが、ここから公園を通り抜けて金華山ドライブウェイ(片道約5km)を通って岩戸公園に戻ることにしました。

ドライブウェイについては以前のエントリーを参照。

まとめ

金華山にはたくさんのルートがあって、一筆書きのようにすべてのルートを通って走ることはできませんが、ルートを知り尽くせば、その日の気分や体調に合わせていくつかのルートを組み合わせてトレランを楽しむことができそうです。

今回は金華山を一番大回りするコース(約11km)を走ってみました。

 

岩場での転倒によるケガと、クモの巣だけは避けたいですね。

金華山ドライブウェイを走る

ランニングコースとしてのドライブウェイ

金華山ドライブウェイは、岩戸公園岐阜公園を結ぶ5kmほどの自動車道です。

ただ、山頂の岐阜城に行けなかったり、車からの眺めが悪く木々しか見えなかったり、一番見晴らしの良い展望台に駐車スペースがなかったり、夜間や週末が通行止めになっていたり、あまり魅力的なドライブコースとは言えません。

そのかわり、ランナーや登山者、サイクリスト、散歩をする市民などにとっては、強い日差しを浴びないので夏のランニングコース/散策路などとして便利な場所になっています。標高差が200mほどのアップダウンがあり、幸い交通量が少ないので(笑)、各種のトレーニングに向いているのです。

登山道も同様ですが、歩いている人の中には高齢の方が多いので、その健脚ぶりにいつも感心させられます。

岐阜公園側のドライブウェイ入口

岐阜公園側のドライブウェイ入口

岐阜公園側からのコースは最初にかなりの急斜面を上ることになります。岩戸公園をスタートすると、折返し直後に上ることになるのでかなりヘビーです。

大部分は日陰

大部分は日陰

↑ こんな感じのコースが続きます。木に覆われていて風通しが悪いためか、夏場は湿度がかなり高いと感じます。めちゃくちゃ汗をかきます。途中に給水ポイントがないので、暑い日は水分補給が重要。

展望台

展望台

↑ ここが一番見晴らしの良い展望台。この時はロードバイクのグループが休憩していました。自動車用の広い駐車スペースはありません。岐阜公園側からの上り坂の途中にあり、ここで休憩してもまだまだ上りが続きます。

駐車場とトイレのある展望台が別のところに1ヶ所ありますが、ドライブウェイから100mほど脇道に入るので、走っている時に「ちょっと立ち寄る」のには向いていません。

展望台

展望台

岐阜市内を一望

岐阜市内を一望

ドライブウェイから景色が見られるのはこのポイントくらいで、あとはひたすら木々に覆われた道を走ることになります。

まとめ

往復10km〜11kmほどの信号のない舗装路なので、マラソンランナーにとってもトレイルランナーにとっても、有効な坂道トレーニングのできる貴重なコースですね。

岐阜公園側の無料駐車場はやや離れているので(近くにあるのは有料)、岩戸公園からのスタートがおすすめ。岐阜公園にはトイレ、自動販売機、軽食(五平餅、おでん等)を売っている店などがあって便利です。

どうでもいい補足

看板によって「岩戸公園」「岩戸森林公園」、「ドライブウェイ」「ドライブコース」など表記に統一性がないので検索するときには注意が必要です(笑)

金華山でトレラン!〜 岩戸公園編

 私が岐阜(岐阜市の外れ)に引っ越した理由の一つは「山が近いこと」です。

自宅の窓からは金華山と、その山頂にそびえる岐阜城を見ることができます。

国道156号線から見る金華山

国道156号線から見る金華山

これまで住んでいた愛知県安城市は市内の標高差が20m程度しかない平坦な土地なので、トレランの練習をするには岡崎市の東公園や総合公園、名古屋市緑区の大高緑地、東海市の加木屋緑地などに出かけていました。現地まで片道30分〜1時間ほど時間がかかります。

転居先からは最寄りの金華山登山道まで3km程度、車だと10分かからずに着きます。走っていける距離ですね。

 

岩戸公園

引っ越してから何度か登山道を走ってみたので、その紹介をしたいと思います。

まずは私がいつもスタート地点にしている岩戸公園(岩戸森林公園)。

金華山ドライブウェイ」の入り口にもなっています。

スタート地点にしている岩戸森林公園の入り口

スタート地点にしている岩戸森林公園の入り口

公園入り口付近に駐車場があり、20台分くらいのスペースがあります(この道の先にももう1ヶ所20台分くらいの駐車スペースがあります)。平日でも登山をする岐阜市民の車がいつも停まっています。岐阜バスのバス停もあるので、バスで登山道に来ることもできます。

写真に写っている藁葺き屋根の建物が気になりますね。以前は喫茶店だったようですが、今は残念ながら営業していないようです。

走り始めると、ある一軒の店の看板が目に入ります。

気になる「営業中」の看板

気になる「営業中」という看板

「川魚料理」「うなぎ」「岩戸」という文字が読めます。

建物は木々に隠れてよく見えませんが、なんだか廃墟のように見えます。

うなぎ屋さんのようですが...

うなぎ屋さんのようですが...

岩戸苑

「岩戸苑」という店名で検索してわかったのですが、普通に営業している鰻屋さんでした。良心的な値段のようなので、後日、うなぎを食べに訪問してみました。

木で隠れて見えにくかった入り口

木で隠れて見えにくかった入り口

土曜日の昼に訪問。開店時間11:30の10分くらい前に着いたのですが、店の前の駐車場で待っていたら気づいた店のおばさんが「いいですよ」と入れてくれました。おばさん、おじいちゃん、おばあちゃんの3人でやっているようです。

非常に昭和な感じの店内で、古い(謎の)置物がたくさんあります。カウンターが5、6席と小上がりにテーブルが3つ。

「昭和」な店内

「昭和」な店内

メニューはシンプル

メニューはシンプル

「うな丼」1300円、「うな重」1600円、「うなぎ定食」1800円、「丼定食」1700円、「長焼きライス」1500円、と、非常にリーズナブル。その他に「お子様うな丼」800円、「鯉のあらい」900円(?)、「天然鮎の塩焼き」(時価?)などがあります。

水槽に鮎が2匹泳いでいました。

 

うな重を注文。

うな重

うな重

値段にしては十分な量のうなぎが入ってます

値段にしては十分な量のうなぎが入ってます

よく焼けてます

よく焼けてます

肝吸いも付いているので、かなりお得な値段。

パリッとまではいきませんが、さくっと焼けたうなぎ。ご飯は多め。

この値段なので、産地については気にしないことにします。

硬めの米に甘辛いタレがたっぷりかかっていて、満足感は十分。

怪しげな外観ですが(失礼)、とても良心的で良いお店でした。

 

話が逸れましたが、岩戸公園周辺にはここしか飲食店はありません。

あとは、営業していないお好み焼き屋さんの前に自動販売機が一つあるだけなので、ちょっと寂しい感じです。

金華山ドライブウェイ

この店の前の道が「金華山ドライブウェイ」に続いています(どこから始まっているのかよくわかりませんが)。このドライブウェイは金華山の頂上には行かず、山麓を迂回して岐阜公園に行くだけなので、利用価値がよくわかりません(笑)。

実際に交通量もほとんどなく、ほとんど日陰の道なので、車よりも登山者とランナー、サイクリストのための道になっています。ドライブウェイで岩戸公園から岐阜公園まで行くと片道約6km。ピークが2ヶ所あり、急な上りもあるので心肺機能が鍛えられます。

登山道入り口

「岩戸苑」からドライブウェイを200mくらい進むと、道路脇に登山道の入口があります。ここからは、金華山の数ある登山道のうち、東坂登山道と達目登山道に行くことができます。

登山道入り口

登山道入り口

長くなってしまったので、本題の登山道については、また次回...

関市で日本刀づくりを見学

8月末に関市の鍛冶伝承館を見学した際に、9月1日(日)に日本刀づくりの実演が見られることを知り、再び訪問しました。

鍛錬実演の様子

鍛錬実演の様子

毎月第1日曜日に刀匠による古式日本刀鍛錬の実演が行われているそうです。

伝承館の方では外装技能師(研師・柄巻師・鞘師・白銀師)による実演が行われます。

伝承館の入場料300円の他に、鍛錬場の入場料300円が必要。

関鍛冶伝承館 | 関市役所公式ホームページ

濃州関所茶屋でモーニング

10時半から始まる実演の前に、まずは伝承館の隣にある濃州関所茶屋でモーニング。

400円でパンまたはドーナツ、揚げもち、ミニケーキ、サラダが付いたセットが食べられます。お茶も付いてきます!(^^)

ランチでは地元のジビエ(鹿や猪)料理もあるみたいなので、ランチの時間にも行ってみたいと思いました。

モーニング

パンは小さめ

鍛錬の実演

日本刀鍛錬の実演時間は30分間だけで、その大部分は鋼を熱する時間に費やされます。10分ほど熱して数回叩き、また10分ほど熱してから叩く、の繰り返し。

刀の形まで作り上げるのに相当の時間と労力がかかることが想像できます。

加熱中

加熱中

外装技能師の実演

伝承館の中に移動して、研師・柄巻師・鞘師・白銀師の作業風景を見学。

眼の前で作業をしていて距離が近いので、この道何十年という刀匠たちに質問をしたり直接会話をすることができます。作業中は真剣な顔つきなので声をかけにくいのですが、思ったよりみなさん気さくに答えてくれました。

日本刀作りを広報するための場なので、積極的に質問をした方がいいですね。

 

この道50年の研師(とぎし)の方は、切るための刀と飾るための刀では気持ちの入れ方が違う、と言っていました。年間を通して仕事の依頼はかなり多く、忙しいそうです。「働き方改革が...」と笑っていました。

ちなみに現在の刀匠(刀鍛冶の職人)は免許制だそうです。

実演の様子

実演の様子

まとめ

一本の日本刀を作るのに、何人もの職人がそれぞれの技術を駆使して共同作業をしていることがわかりました。きめ細やかな作業が多く、匠たちの技術の素晴らしさを実感することができます。

実演が行われる日以外は、伝承館の中でビデオによってそれぞれの作業の様子を知ることができます。

こちらは人形(展示)

こちらは人形(展示)

展示されている日本刀はまさに芸術品。美しい。

展示されている日本刀

展示されている日本刀

なお、実用品の刃物(包丁やハサミなど)は、近くにある刃物会館で購入することができます。

養老天命反転地:インスタで再発見されたテーマパーク

養老町にある「養老天命反転地」という謎のネーミングの場所に行ってみました。観光ガイドブック類にも載っていて、SNSでも話題になっている人気スポットのようです。

天命反転地の中心エリア

天命反転地の中心エリア

ここは養老鉄道養老駅から徒歩10分のところにある養老公園の一角にある公営の施設で、養老公園の奥(歩いて30分くらい)には有名な「養老の滝」があります。

養老公園(公式ウェブサイト)

アートな空間

行く前は、なんとなく子供のための遊び場なのかと思っていたのですが、行ってみると全然違っていました。「心のテーマパーク」と謳っているとおり、むしろ大人のための、心と体のテーマパークなのでした。

1995年(平成7年)に作られたやや古い施設なので、コンクリートの建築物が老朽化していたり(あまり掃除もされていない...)色褪せていたり、パッと見た感じはB級感にあふれています。

なんだかよくわからないまま施設内に足を踏み入れ、いろいろ歩き回っているうちに、「なんなんだ、これは?」感が膨れ上がってきます。

 

アート性が高すぎて意味が理解できないのです。

 

入場時に渡されたパンフレットをよく読むと、養老天命反転地は「実験的なアートプロジェクト」であると書かれています。そこでようやく理解できました。

天命反転地という名前を含めてすべてが現代アートなのです。

それぞれの建築物に「白昼の混乱地帯」とか「陥入膜の径」とか、あやしい名前が付いています。

 

極め付きは「もののあわれ変容器」!

いろいろと考えさせられる名前です。

中心にあるのが「もののあわれ変容器」

中心にあるのが「もののあわれ変容器」

体も鍛えられる空間

地面にはさまざまな起伏があって、急な斜面も多く、「水平垂直を極力排除し」「人間のもつ平衡感覚や遠近感に揺さぶりをかける」ように作られています。どこを歩いていいのかもわからない場所がたくさんあり(あえて不親切に作られている)、危険な箇所もいくつかあります。奥が見えない真っ暗な空間があったり、深い穴があったり。

非常に<逆バリアフリー>な構造なので、ケガには気をつけるようにという看板もあり、ヘルメットや運動靴の貸出もあります。

つまり、謎の建物の意味を考えることで頭も鍛えられ、斜面によって肉体も鍛えられるようになっているわけです。暑い日だったせいもありますが、歩き回っているとかなり汗をかきました。

はっきり言って、「孫を連れたお年寄り」には向いていません。

細い道が複雑に張り巡らされている

細い道が複雑に張り巡らされている

「宿命の家」の内部

アートな建築物で、いろいろな家具が壁によって切り取られています。

微妙に作りが雑なのと、掃除されていない汚れ方が気になりますが...

キッチンも

キッチンも

テーブルも

テーブルも

ベッドも

ベッドも

インスタ映えスポット

スマホはもちろんデジカメというものすら存在しなかった平成7年時点では想像もしなかったはずですが、インスタ用の写真を撮るのに絶好の場所がいくつもあり、今では若者たちに人気のスポットとなっています。

ペンキが色褪せているところもありますが、フィルタで加工すればばっちり美しく見えるのでお金をかけて修復する必要なし(笑)

インスタで「#養老天命反転地」というタグを検索すると、若者たちがさまざまなポーズで楽しんでいる様子がわかります。

インスタ映えする構造物

インスタ映えする構造物

(加工すれば)インスタ映えする構造物

(加工すれば)インスタ映えする構造物

まとめ

田舎町(失礼)にある古くてB級な雰囲気の施設なので、たぶん一時期は来場者が少なくて存続の危機に瀕していたのではと想像するのですが、インスタというSNSの流行によって若者たちに再発見され、非常に現代的な人気スポットになっているのが興味深い場所でした。

 

そして私は今でも「もののあわれ変容器」の意味を考え続けているのでした。