関市で日本刀づくりを見学
8月末に関市の鍛冶伝承館を見学した際に、9月1日(日)に日本刀づくりの実演が見られることを知り、再び訪問しました。
毎月第1日曜日に刀匠による古式日本刀鍛錬の実演が行われているそうです。
伝承館の方では外装技能師(研師・柄巻師・鞘師・白銀師)による実演が行われます。
伝承館の入場料300円の他に、鍛錬場の入場料300円が必要。
濃州関所茶屋でモーニング
10時半から始まる実演の前に、まずは伝承館の隣にある濃州関所茶屋でモーニング。
400円でパンまたはドーナツ、揚げもち、ミニケーキ、サラダが付いたセットが食べられます。お茶も付いてきます!(^^)
ランチでは地元のジビエ(鹿や猪)料理もあるみたいなので、ランチの時間にも行ってみたいと思いました。
鍛錬の実演
日本刀鍛錬の実演時間は30分間だけで、その大部分は鋼を熱する時間に費やされます。10分ほど熱して数回叩き、また10分ほど熱してから叩く、の繰り返し。
刀の形まで作り上げるのに相当の時間と労力がかかることが想像できます。
外装技能師の実演
伝承館の中に移動して、研師・柄巻師・鞘師・白銀師の作業風景を見学。
眼の前で作業をしていて距離が近いので、この道何十年という刀匠たちに質問をしたり直接会話をすることができます。作業中は真剣な顔つきなので声をかけにくいのですが、思ったよりみなさん気さくに答えてくれました。
日本刀作りを広報するための場なので、積極的に質問をした方がいいですね。
この道50年の研師(とぎし)の方は、切るための刀と飾るための刀では気持ちの入れ方が違う、と言っていました。年間を通して仕事の依頼はかなり多く、忙しいそうです。「働き方改革が...」と笑っていました。
ちなみに現在の刀匠(刀鍛冶の職人)は免許制だそうです。
まとめ
一本の日本刀を作るのに、何人もの職人がそれぞれの技術を駆使して共同作業をしていることがわかりました。きめ細やかな作業が多く、匠たちの技術の素晴らしさを実感することができます。
実演が行われる日以外は、伝承館の中でビデオによってそれぞれの作業の様子を知ることができます。
展示されている日本刀はまさに芸術品。美しい。
なお、実用品の刃物(包丁やハサミなど)は、近くにある刃物会館で購入することができます。